休み明けです。 先週の土曜は午後から講習で午前中はほぼ作業していなかったので作業報告は省略させて頂きました。
今日の作業です。
Y様のワゴンR、ヘッドライト点灯不良修理です。 この車両、ヘッドライトをHID化しているのですが点検の結果HIDのリレーが水の浸入により腐食して作動不良を起こしていました。 リレーを交換して終了!とはいかずスイッチも交換することに。
おそらくリレー不良でスイッチを何度もON,OFFしていたということなので壊れてしまったのまもしれません。 バラして接点を確認して修理も考えたのですが中古品が多数出回っており安く手に入るので今回は中古品へ交換としました。 ステアリングを外し、エアバッグのスパイラルケーブルを外してやっとスイッチ交換となります。 エアバッグは危険なので誤作動しないようにバッテリーを外してからの作業です。 スパイラルケーブルはこの状態で無理に回転させてしまうとあっさりと壊れてしまうので回転させないように慎重に外していきます。
スパイラルケーブルを外すとやっとコンビネーションスイッチが出てきます。 コネクタを外しササッと交換します。 外した手順の逆の手順で組み付けていきます。 全て組み付けたらバッテリーをつないでテストです。 結果は・・・バッチリですね! これで夜のドライブもOKです(笑) Y様、ご依頼ありがとうござました!
こちらはBNR32GT-R、タイベル交換風景です。 まずは、邪魔になるラジエーターを外し、ファンベルト、パワステベルト、エアコンベルトを外していきます。 そして・・・RB26エンジンのタイベル交換最大の難関、クランクプーリーボルト外しです。 何が難関かというとこのボルト、おそらく国産車最強の50kのトルクで締め付けられています。 生半可な工具だと折れてしまうこともあります。 今回はセルモーターも同時交換なのでセルモーターを外した穴からフライホイールを固定して回すことにします。
写真わかりづらいですが、専用工具で仕掛けをしてフライホイールが回らないよう固定します。これで思いっきりクランクプーリーボルトにトルクをかけることが出来ます。 そしてレンチをかけ思いっきり一気に!・・・フニャ・・・あれ?
えーっと・・・ボルトの締めつけが緩いです! おそらく前回のタイベル交換でしっかり締め付けていなかったのでしょう。 ま、結果的に緩んだのでよかったです(汗)
ボルトが緩んだらクランクプーリーをプーラーで引き抜きます。 タイベルカバー上下を外しテンショナーを外し一気にタイミングベルトを外していきます。 ベルトが外れたら次にカムスプロケットも外していきます。これはカムオイルシールからの漏れを確認するためです。
カムスプロケットが外れました。スプロケット後部にあるカバーを外してカムシールの確認です。 ご覧のとおりやはりオイルが滲みでていますね。 交換です。 この車両、ネットで探して整備してもらって車屋さんから購入したらしいのですが、いい加減な整備ですねー。 たしかにタイミングベルトだけは交換歴があるように思えましたが、ウォーターポンプは異音が出始めているし、テンショナーはベアリングが酷い状態でガラガラ音がしています。 アイドルプーリーもガラガラまではいかないですが異音が出ています。 クランクシール、カムシール×2はオイル漏れ・・・酷い状態でした。 中古車屋さんお得意のコストかけずにタイベルのみ交換で売却ってパターンでしょうか。 一応それでもタイベル交換済みってことにはなりますからねー、確かに間違いはないのですが買う人のことを考えるとちょっとこれはかわいそうです(汗) この機会に全て交換して気持ちよく乗れるようにしましょう!
ウォーターポンプも外しました。 これで今回の作業の範囲でほぼ全ての部品を外しました。 ここからは折り返しで部品を新しいものへと交換していきます。
漏れていたカムシールを専用工具で引き抜き新しいシールへ打ち換えました。
クランクシールも同様に交換です。 これでフロント3点のオイル漏れは解消です。
新品のウォーターポンプ、タイミングテンショナー、アイドルプーリー、タイミングベルトをどんどん組み付けていきます。 ベルトの張り、ボルトの締め忘れに気をつけながら組み付けています。 やっとカタチになってきました。 続きは明日です。
車検他作業でお預かり中のK様のテリオスは部品が続々と入荷しています。 残るはタイヤの入荷を待つのみとなりました。 水、木あたりの納車めざして頑張りますね!